徹底したダンスミュージックを作ろうとのコンセプトから生まれた、88年のサードアルバムである。エルヴィス・プレスリーで知られる名バラードのカバー<5>は、よくいえば彼ららしいフレイバーをほどこした。そうでなければ悪のりの極みといった作品となっており、大方の予想どおり賛否両論を巻き起こした。
しかし、チャートを驀進したのも事実で、もはや怖いものなしといった彼らの人気を見せつけられる形となった。<3>などもヒットを記録。(春野丸緒)
Introspective
Gimme Some Truth - The Making of John Lennon’s “Imagine” album
1971年9月にリリースされた『イマジン』は、ビートルズ解散後ソロとして活動を始めたジョン・レノンの代表的作品。アンドリュー・ソルト監督が、ヨーコ・オノの許可を得て、レノンがアルバムを製作する過程を16ミリフィルムに収めた。レノン、ヨーコ、共同プロデューサーのフィル・スペクターやアルバムに参加した多くのミュージシャンたちと共に時に議論を交わし、コミュニケーションを取りながら製作する過程が描かれている。また、ジョンとヨーコのオリジナル版「イマジン』(1988年作品の『イマジン-ジョン・レノン-』にも収録されている)を収録。レコーディングの作業を一部始終とらえたこの作品は63分におよび、さながら映像で観る日記のようだ。なじみ深い曲が、生まれて育っていくさまを確認できる。ビートルズ解散後、ソロとして絶頂期にあったレノン。当時30歳だった彼の、完璧主義とも言える横顔を垣間見ることができる。
レノンの有名人としての生活をとらえた映像も、ジョナス・メカスの手によって収められている。ニューヨークでのパーティでは、マイルス・デイヴィス、アンディ・ウォーホルやジャック・ニコルソンなどの面々が顔をそろえている。社会や性について穏やかに思想を述べるジョンとヨーコを記録した1971年のBBCによるインタビューも、35分にわたって収録。しかし何より、イギリス、ティッテンハースト・パークの自宅での製作活動は必見だ。バラード「イマジン」を、一から作り上げていく過程、「ジェラス・ガイ」をトラックごとに収録していく様子などの貴重な映像の数々。この作品では、フル・ミックスバージョンのほかに、ボーカル・トラックのみを楽しむことができる。ギターを手にジョージ・ハリスンも登場。「ハウ・ドゥ・ユー・スリープ?」には、ポール・マッカートニーへの皮肉が込められていると語るレノン。しかし、この映像作品は、ネガティブなものではない。ジョン・レノンが地球上に存在した時間を記録した、楽しくもあり正直な作品である。音源は、アビー・ロード・スタジオで細心の注意を払いながらドルビーデジタル5.1サラウンドにリミックスされたもの。リマスターされた音源に違和感を唱えるファンもいるかもしれないが、このフィルムの持つ重要性を疑う人はいないだろう。ジョン・レノンのファンなら楽しめる作品だ。(Jeff Shannon, Amazon.com)
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